DESIGNER PROFILE
KATABRA DESIGNER:NAOKI KATABIRA
書家の家系に生まれ、幼い頃から墨の匂いが漂うモノクロームの環境の中で育つ。白黒の世界に影響され、豊かな色彩に強い憧れをもち、日本文化を肌で感じながら幼少期を過ごす。
ファッションの学校を卒業後、美智子皇后陛下(上皇陛下)の服を手がけていたデザイナーの植田いつ子のアトリエの門をたたき、オートクチュールのクチュリエとしてキャリアをスタートする。世界に誇れる最高峰の仕立て技術を学び、オートクチュールという服の原点に触れる。
デザイナーズブランドの『ato』 にアシスタントデザイナーとして入社する。ato は立体裁断によるパターンメイキングに強いこだわりを持ち、1つの型に、何十回と仮縫いを繰り返しシルエットのクオリティーを追求していた。そこで、立体裁断ならではの美しいパターンメイキングの真髄を学ぶ。
beautiful people の企画チームの一員としてキャリアを重ねる。beautiful people では主にテキスタイルの作り込みを重点を置いていた。テキスタイルの糸の選択、色、組織、風合いなど細部にこだわりをもちオリジナリティー溢れる生地を作成した。テキスタイルメーカーと細かいディスカッションを繰り返し、日本のものづくりの高さを肌感覚で体感し、その見識を深めた。
その後は、フリーランスデザイナーとして、アパレル企業の企画業務に携わり、2023 年に『KATABIRA』を立ち上げる。